ウイルスとクリーニングと家庭洗濯

小松屋クリーニング代表の小笠原です。
現在大騒ぎになっている新型コロナウイルス、卒業や入学シーズンのイベントの延期や自粛。
飲食店や衣料品関係の店、色々なところで影響が出ていますね 。

経済的に影響がどんどん大きくなっていきそうで心配です。
早く収束をしてくれるのを心より願っています。

※コロナウイルスの構造

専門機関によりますと、「新型コロナウイルス」は、「SARSウイルス」とよく似ていて、共通して「エンベロープ」という「脂質の膜」があります。この「エンベロープ」は「アルコール」や「せっけん」「家庭用の中性洗剤」に含まれる「界面活性剤」が脂肪幕を破壊することが有効とのことで、「アルコール」「界面活性剤」でこの「エンベロープ」を壊して、ウイルスを不活化して感染力を無くす効果が確認できたと、国立感染症研究所が発表しています。

今回の「新型コロナウイルス」で同様の効果が期待できるということです。

こまめな手洗いやうがい。消毒や洗濯が効果的なようですね。

衣類などに付いたウイルスや菌、

そもそもクリーニングで殺菌や除去できるのかなぁ?なんて思いませんか?

ウイルス対策といった観点でクリーニング屋さんとして見てみますと、
クリーニングの洗浄はやはりついた汚れをきれいに除去するという効果がありますので汚れやほこりなどと一緒にウイルスも除去されると思います。

また乾燥の工程で60°~70°の熱が約30分かかるのでウイルスは除去されるものと思われます。

そしてその後の衣類を仕上げるという工程でも、アイロンやプレス機の蒸気の温度は100°~150°あり、
もれなく全て衣類がその蒸気の熱で処理をされています!
その後、運搬中の汚れがなどがつかないように包装されてお客様にお渡しする店舗へ。

そんなことからクリーニングをすることで衣類についたウイルスや菌はやっつけられるんじゃないかなあなんて思います!

これを手で洗うことに置き換えるならば、
入念に石鹸でゴシゴシ10分以上洗って洗って60°のハンドドライヤー乾燥してさらにその後、蒸気を当てて
最後に手袋をしておしまい、みたいな感じでしょうか。

なので 安心してクリーニングを使っいただけたらと思います♪

 

☆家庭での洗濯での対策としては☆

酸素系漂白剤をお洗濯の洗剤と一緒に入れるというのが安全かつ効果的です。

酸素系漂白剤と言うと有名な所でワイドハイターがあります。(個人的には粉末がオススメですが、お湯を使わないと溶けないため水での洗いは液体が良いです)

洗濯の際、普段の洗剤にワイドハイターを規定量、一緒に入れてあげると殺菌消毒効果が上がります。さらに食べこぼしなどの汚れ落ちも格段にあがります 。

その時にお洗濯の水はお風呂の残り湯など30~40℃付近のお湯で洗うとさらに効果が強くなります。 

※注意・ハイターではありませんハイターは次亜塩素酸ナトリウムの漂白剤なので色素を根本から分解する為、色柄物の色落ちになりますので注意が必要です!綿やポリエステルの白いもの限定です!)

 

そして洗いあがったものは、太陽の下で2~3時間程度の天日干しがおすすめです。

紫外線が当たることでダニや細菌の増殖を抑えたり、菌やウィルスを不活性化させる効果があるようです。

ただし、色の濃いお洋服なのは紫外線による日焼けも起こる可能性があるのでご注意くださいね!

実は、カレーの黄色いシミは天日干しによりシミを消すことができます。

カレーの中に含まれるターメリックの色素が紫外線に弱いためなんですね( ̄ー ̄)ニヤリ

それほどお天道様の力は強力!まぁ肌の日焼けを考えたら想像つきますね~

 

なにはともあれこの大変な時期をみんなで乗り越えていきましょう!